本日のオススメ。

大阪府内、主に梅田の居酒屋さんの"本日のおすすめ"を紹介するブログです(黒板の画像は拡大したら値段まで読めるはず!)。季節感のあるブログを目指しますw SNSとかでお探しなら→CampSite mixi FB twitter

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    瀬戸内海と灘

    〜東洋のエーゲ海 瀬戸内海〜


    【瀬戸の内海】

    瀬戸とは狭門(せと)を意味し、狭い海峡を意味します。

    現在は瀬戸内海と呼ばれているエリアはかつてはそれぞれの瀬戸に区切られたエリアごとに「周防灘」「伊予灘」「燧灘」「安芸灘」「備後灘」「備讃瀬戸」「播磨灘」「紀伊水道」に「広島湾」「大阪湾」そして「宇和海」「響灘」というようにバラバラの海として名づけられ、認識されていました。

    江戸時代の旅行記で「瀬戸内」という言葉が出てきてもそれは「尾道と下関の間」を意味したりしています(もうそこからは播磨灘・大阪湾なので瀬戸内ではないということなのでしょう)。


    これを、明治期に来日した外国人が彼らの地理的概念に当てはめ一括して「内海」と呼んだところから、日本人学者がこれにこの海域を特徴付けている島とそれによる狭海峡の多さを示す「瀬戸」をつなげ「瀬戸内海」と名づけました。


    【豊かな海】

    連続する瀬戸が存在することで瀬戸内海は「速い海」となっています。
    瀬戸内海全体の水が干満によって出入りするのですが「瀬戸」のある場所はちょうどホースの口を狭くすると水が勢いよく噴出すように、狭い海峡を大量の水が通過する都合上速くて力強い流れとなるのです。

    瀬戸による速い潮の流れが海中を常に攪拌するため、通常であれば海底に沈着してしまうような栄養分も魚類の生息域まで巻き上げられるため、非常に豊かな漁場となっています。

    瀬戸内海は豊かな漁場として有名ですが、それもまさに"瀬戸"の賜物なのです。


    【美しい海】

    ちなみに外国人の旅行記を見ると、彼らはこの海域の変化の多さと美しさに強く心を惹かれるようで、多くの賛美が送られています。

    シーボルトは療養で瀬戸内海を訪れ、世界初の日本旅行記といえる「日本」で「船が向きを変えるたびに魅するように美しい島々の眺めが現れ、島や岩島の間に見え隠れする日本(本州のこと)と四国の海岸の景色は驚くばかりで…(略)」

    「ある時は緑の畑と黄金色の花咲く菜の花畑の低い丘に農家や漁村が活気を与え、ある時は切り立った岩壁に滝が懸かり、また常緑の森の彼方に大名の城の天守閣がそびえ、その地方を飾る無数の神社仏閣が見える。遙か彼方には南と北に山が天界との境を描いている。隆起した円い頂の峯、それをしのぐ錐形の山、ギザギザのさけたような山頂が見え 峯や谷は雪に覆われている。」と述べているし。

    またイギリス人のトーマス・クックは「私はイングランド、スコットランド、アイルランド、スイス、イタリアの湖という湖のほとんど全てを訪れているが、瀬戸内海はそれらのどれよりも素晴らしく、それら全部の最も良いところだけをとって集めて一つにしたほど美しい。」

    ドイツ人の地理学者フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンは「広い区域に亙る優美な景色で、これ以上のものは世界の何処にもないであらう。将来この地方は、世界で最も魅力のある場所のひとつとして高い評価をかち得、沢山の人を引き寄せるであろう。」と述べています。

    最大級の賛辞が瀬戸内海に捧げられていると言えるのです。
    特にリヒトホーフェンはシルクロードの名づけの親として世界的に有名な学者であったのでこの日本紀行で日本の風俗や瀬戸内海を世界的に有名にしました。

    もっともリヒトホーフェンは「かくも長い間保たれて来たこの状態が今後も長く続かんことを私は祈る。」とその後に述べて明治維新後に早くも景観破壊に警鐘を鳴らしているのだが。


    【多島海】

    多島海(エーゲ海)といえば世界的にはやはりギリシアとトルコまで連なる多島の海を指しますが、瀬戸内海も大小3000の島嶼を持つ多島海として世界的にも知られています。

    牛窓などは"東洋のエーゲ海"というフレーズを積極的に宣伝していて、その美しい景観を誇っています。


    今回伺う家島諸島はその多島海の西の始まりと言える場所で、島の密度では「備讃瀬戸」や「伊予灘」には敵いませんが、逆に広い海「播磨灘」の望める景観も我々には魅力的なはずです。


    家島諸島 男鹿島


    谷崎潤一郎と猫

    谷崎潤一郎とその飼い猫


    【家島】

    ――うえおきし 誰が家島の山桜 春ゆく船の 泊りなるらむ――
    藤原 家隆

    万葉集でも歌われている、家島(イエシマ)は古くは家島(ヤシマ)と呼ばれていました。

    対岸にある室の津は中世の日本にとって最も重要な港で、太平記などでは「もっとも重要な港」とあつかわれています。


    と、いうのは、室の津・家島が当時の大陸(中国)との貿易の発起点であったからです。

    はるばる海外から来た船は瀬戸内海を通過し、室の津で商品を陸揚げするか、家島で仲介され、堺などまで回航されました。

    ちなみに室の津の「室」は石室などの室で、この港の中が「室の中に居るように安全」だからついた名だといわれています。

    そして家島も同様に神武天皇が東征の折にこの島で「家の中にいるように安全」とおっしゃられてそこから「家島」とされたと言われています。


    室は重要な港ですが、その海上基地ともいえる「家島」はこの室の港と連携した重要拠点だったのです。

    古代からこの島を巡っての戦いがたびたび記録されており、例えば崇徳天皇の治世、太治年中に海賊が巣窟を作ったので勅命でこの島へ兵船が派遣されたと記録されていますし、平将門の乱と呼応して起こった純友の乱ではまさにこの海域を巡って朝廷と反乱軍が2年にわたって戦っています。

    家島本島の中央にある飯盛山には古くから城が築かれており、大陸との交流の最後の関所、そして大和による瀬戸内海支配の始まりの地点だったのです。


    【男鹿島】

    男鹿島(タンガシマ)は家島群島の主要4島のなかでもっとも人が少なく人口150人。
    円周10km、面積4.57平方km。

    もっとも地味な島ですが、もっとも海がきれいな島でもあります……なぜなら人口が最も少ないからです。


    島名の由来は昔、姫路にいた雄と雌の鹿が居たのですが、雄の鹿だけが海を渡ってこの島にたどり着いたことから「男鹿島」の名がついたと言われています。


    家島全体についてもいえることですが、古代から交通の要衝として栄えてきたためさまざまな遺跡が存在します。

    1959年の総合調査では男鹿島に弥生時代の集落跡、そしてヒシノタイ古墳が発見されています。

    遺跡からはサヌカイト(讃岐石)で作られた石器が発見され古代瀬戸内の交流の活発さがうかがえます。


    島の各地には採石場があり、島の面積の30パーセント程度を占めています。
    島を削るときには発破(ダイナマイト)をかけるのですが、大きく崩すときを「大発破」といい、島全体で祝杯を上げる風習があったと言うことです。

    ちなみに大発破をかけると島全体が震度6ぐらいで揺れ、吹き上げる土煙が空を覆ったといいます。


    こういうことをお祝いにするというのもなかなか良い感じではあります。

    現在でも「小発破」は時折行われているということです。


    【男鹿島と物語】

    家島を舞台に扱った作品としては谷崎潤一郎の「乱菊物語」が有名です。

    谷崎潤一郎という大作家が関西移住後に挑む生涯初の「大衆小説」として描かれたのがこの乱菊物語です。

    室町時代の末、戦国の時代が続いて久しい時代の室津と家島が主な舞台となっている伝奇小説で、家島の領主兼海賊の頭、アシカ馬に乗る海賊、室の支配者でもある遊女、そして播磨の大名やその執権が合い争う……という不思議な物語。


    男鹿島はこの物語ではあまりぱっとしない扱いです(せいぜいアシカの説明に出てきたり、または「人食い穴」のある島…というような扱いです)。

    まあま、物語上での島の位置づけとしては「本島」である家島がやはり主になるのですが、物語の上でたびたび名前が扱われるところを見ると、当時(明治)もやはり見るものの心を捉える「異相」の島であったのでしょう(関空の工事はまだ始まっていませんでしたが、大阪城の石などは当然すでに切り出されていたのですでに奇妙な島だったのではないでしょうか)。


    【家島諸島の島】
    名称のある島は、全30島。東西約25km。

    [東側の島]
     1.上島   (かみじま)−−1島多称で日本一。群島最東端。生駒山から見える?
     2.クラ掛島 (くらかけじま)
     3.太島   (ふとんじま)、
     4.大碇礁 (おおいかりしょう)
     5.小碇礁 (こいかりしょう)

    [北側の島]
     6.宇和島  (うわしま)−−−2島で一名称。(双子の島???)(男鹿島の北西)

    [中央部の島]
     7.男鹿島  (たんがしま)−−対岸に姫路市、妻鹿(めが)がある。一対?。採石の島。
     8.家島    (いえしま)−−主島。人口5000人。真浦区・宮区。
     9.坊勢島  (ぼうぜじま)−−坊勢区。漁業。お坊さんが大勢来たから、とも。坊勢島・西島の間に、約50mの「天の浮橋」という浅瀬が有った。

    10.西島   (にしじま)−−家島・坊勢島の西の島。採石の島。「天の御柱」と呼ばれる岩がある。この柱が「天の逆矛」であるとしてこの家島をいざなみいざなぎの降りた「おのころ島」であるともされる。

    [南側の島]
    11.加島  (かしま)−−−「人喰い沼」があるという。
    12.黒島  (くろしま)
    13.矢ノ島 (やのしま) 
    14.大コ島 (おこしま)
    15.高島  (たかしま)−−むかしは「小高島」
    16.松島  (まつしま)−−大むかしに「野生馬」が居たとの伝え。姫路藩も馬を放牧。乱菊物語ではアシカ馬を作るために放牧したと語られる。
    17.大ヤケ島(おおやけじま)
    18.桂島   (かつらじま)
    19.小ツフラ島(こつふらじま)
    20.大ツフラ島(おおつふらじま)
    21.長島    (ながしま)
    22.三ッ頭島(みつがしらじま)

    [西側の島]
    23.小ヤケ島(こやけじま)−−−「こうない嶋」とも?
    24.院下島 (いんげしま)−−−「院家島」との表記も。
    25.黒フゴ島(くろふごじま)
    26.高羽島 (たかばじま)
    27.金子島 (かなこじま)
    28.小松島 (こまつじま)

    [所在不明]
    29.ハダカ島(はだかじま)

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    【大山神社】

    小学校跡を超えて数分進むとそこに広場がある。
    そしてその広場の奥に神社がそっとあった。
    男鹿島偵察記


    おそらくはこの島の象徴であった"大山"を祀っていた場所だったのだろう。

    何もない場所だったが、真新しい社はこの神社がいまだに生きていることを物語っていた。


    周りには何もない。しかしかつてはあの坂を小学生が歩き、にぎやかな光景を作っていたこともあったのだろう。



    しかしとりあえず、お参りを済ませたあと、われわれは一路宿を目指した。
    出航の時間が迫っていた。

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記

    青井浜には直接船が乗り付けてくることもある。ぐんぐんと浜に船が近づいてくるのはなかなか見ごたえがある。




    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


    【ママ】

    さて、食事をしていたときに、青井荘はまた別の"常連さん"を迎え入れていた。

    それが宿の人やき〜さんが「ママ」と呼ぶ女性とその旦那さんだ。

    二人は直接青井荘の桟橋へと乗りつけた。


    き〜さんはこのママと話していた。
    おそらくバイト時代から変わらない二人のやりとり。

    「あほやなぁ〜」われわれは定期船の往復券を買っていたが、ボートに乗せてもらえることになった。

    き〜さんはどうもママが来ることを知っていたようだが、連絡を取らずに島に渡っていた。

    雨が降るという予報があったからだろう。

    ママも何人かで島へ来る予定をキャンセルして、自分たちだけのランチにこの島へと立ち寄る予定にしたらしい。

    似たもの同士なのである。


    …とにかくも、ママのお気遣いでボートに同情させてもらえることになっていた。


    神社から戻る、やや慌て気味に砂浜へと出るがとりあえず誰も居ない。

    …ママのボートもそのままだ。


    とりあえず、海を眺める。

    もう、これでひとまずさよならだ。
    男鹿島偵察記


    【出航】
    男鹿島偵察記


    …とか、なんとか言いながらその後しばらくもたもたして、ようやく出航となった。


    ママの荷物をき〜さんが持たされる。

    まあ、こういうプレイなんだろう。


    青井荘の横を抜けて、桟橋へと向かう。

    REINAは17人乗りの小さな船だ(まあモーターボートなのだから当たり前なのだが)。


    き〜さんが船を引き寄せてくれる。

    「こんなんいつもはしてくれへんで、サービスや」とママ。


    桟橋を蹴っ飛ばして、船が岸をゆっくりと離れる。
    船によってやり方はいろいろあるようだ。

    ガガガガ…というような小刻みな振動とともにグングンとスピードが上がる。

    青井荘が見る間に小さくなる、すると今まで小さくしか見えなかった切り立った山が巨大に見える。

    男鹿島偵察記


    「今日は宝クジを引いたで〜、ほんま」とき〜さんが言う。

    好天の中、船は相生を目指してスピードを上げていった。
    男鹿島

    15時10分相生港到着

    [終]

    男鹿島行程図

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記 男鹿島偵察記

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    <男鹿島偵察記もくじ>
    全編一括版
    分割版
    1:出発 2:上陸 3:海 4:青井荘のオススメ 5:青井荘の設備紹介 6:探検 7:脱出

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    【神社】

    島の南側に"大山神社"という神社があると地図に記されている。

    この神社について調べると、どうもかつてこの島に住んでいた縄文人たちの遺物が発掘されたこともあったようだ。

    もちろん島を漫然と歩くのも良い。

    しかし、この地図上の社マークには興味がそそられていた。

    そして、さっき行きに車で走ったルートを考えると、このルートを歩くのはさぞ楽しい体験になるに違いなかった。


    き〜さんは嫌がっていたが、とりあえず4人と宿の息子さんを加えた5人は軽自動車に乗ってこの神社を目指すことになった。

    とりあえずこの島に警察官が居ないことに感謝しつつ南へ向かう。
    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記



    【大山】

    男鹿島は小さな島だ。
    また、入手していた地図の等高線から見てもこの島に300mより高い場所がないことは明らかだった。


    しかし、複雑にかみ合った等高線からは島の地形を想像することは困難だった。

    現物を見れば納得だが。


    複雑にかみ合った高低の落差は島の各地に存在する"切り落とし"、人間の手による崖によるものだ。


    採石場を潜り抜け、島の南部へと到達すると、ひとつの坂に差し掛かった。

    緯度から考えるとここが大山神社のほぼ真東に違いない。

    急斜面を5人の男女を乗せた車が上がっていく。

    "カッ・カッ・カッ・カ……"ギアボックスが空回りする音が聞こえる。


    だれか降りて押すか…そう言っていたが何とか坂を上りきる。

    坂を上りきると新しい景色が開けた。


    南の海岸には、巨大な建造物が見えた。

    大きな湾の3分の1はあろうかという人工物。


    それを眺めながら坂を下る。
    下りはあっという間だ。


    そして坂を下りきったあたりに、鬱蒼と草の茂る台地があった。

    出発するときに話にあった小学校跡なのだろう。
    もしもあればこれも良い見ものになっただろうが……これはすでに取り壊されて、何年も経っている様子だった。
    男鹿島偵察記


    <男鹿島偵察記もくじ>
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    分割版
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    【偵察行】

    さて、ではようやく今回の偵察行の本編へと入ろう。

    まずは青井荘の全体像だ。

    前にも説明したが下の図にあるとおりの配置になっている。

    青井荘

    "青井荘は1軒の海の家と海の家に付随する宴会場、そしてペンション形式の別棟。
    宴会場の反対側に1軒の宿泊目的の別棟があり。

    さらにその裏には青井荘が所有する民家が存在する。"と説明している。


    本館
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    宴会場
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    ペンション
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    宿泊棟
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    民家
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    露天風呂
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    施設はコンパクトであり、あまり多くのアミューズメントは存在しない。

    もっともそんなものが欲しければ島には来ずに、USJにでも行けば良い。


    しかし、とはいっても、まったく何もないよりも、なにかそこにしかない遊びを探すのもひとつの楽しみではある。

    バーベキューについては図にも"バーベキュー場"と示されているとおり可能だ。

    また釣りや漁も可能である。


    しかし、それとは別にあとひとつ用意できるのではないかという遊びがあった。

    それが島内探検、まあ最近の言葉で言えば"トレッキング"である。

    地図を調べていたところいくつかの気になる場所があった。

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    1:出発 2:上陸 3:海 4:青井荘のオススメ 5:青井荘の設備紹介 6:探検 7:脱出

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    【報酬】

    『大丈夫〜、むくわれることがあるよー』とき〜さんを借り出したおかあさんが言っていた。

    そう報われることはある。

    本日の青井荘のおすすめは。

    ・鯛刺身
    ・イカ刺
    ・タコ刺
    ・以上の刺身をしゃぶしゃぶで
    ・鯛の荒煮
    ・海老のから揚げ
    ・蛸のから揚げ
    ・骨のから揚げ


    ご馳走様でした!き〜さん!!

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記

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    【晴れ】

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


    食事を終え海を眺めると。
    外は完全に夏になっていた。


    とりあえず砂浜へと出た。

    なかなか優雅なバカンスである。

    男鹿島偵察記


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    【青井浜】
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    青井荘は青井浜という浜に立っている。
    小さな砂浜で、すべてが手に取るような範囲にすべて収まっている。

    青井荘は1軒の海の家と海の家に付随する宴会場、そしてペンション形式の別棟。
    宴会場の反対側に1軒の宿泊目的の別棟があり。

    さらにその裏には青井荘が所有する民家が存在する。


    青井浜はまだ暗く、海は彼方まで広がっているかはわからなかった。

    しかし、特異な景色が広がっているのは良くわかった。

    土がむき出しの崖、そしてその上に少し木が茂り、反対側も切り落としたように崖。
    ジュラシックパークか、グランドキャニオンかという景色。
    この島は人類、日本人によって何百年も削り続けられた島なのだ。

    自然の景観とは言えない景色だが、単に人工物ということもできない風景。
    自然と人間の合作による奇景だ。

    もちろん単純に自然破壊ということもできるだろうが、しかし、心惹かれる風景。
    巨大な質量と斬新なコントラストが変化に富んだ景色を作り出している。


    瀬戸内海の青、そして緑、さらにむき出しの土が示す黄色。

    青・緑・黄のトリコロールが男鹿島の色だと言える。

    青井浜パノラマ

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


    【海】

    海を見たらとりあえず波打ち際に立ち、沖を眺める。
    これは一種のパターンであろう。

    ステレオタイプに浸りながら満足感を感じる。


    しばらく砂浜散策していると、宿の人が何かの話をしている。
    別のお客さんからの注文を確認しているようだ。

    「サザエが10コ、あわびが3コ…」

    き〜さんはその宿の人について宴会場の横についている薄暗い部屋の中に入っていく。

    そこに友とまんさくさんも入っていったので、俺もついていく。


    薄暗い部屋にはいくつもの生け簀があり、横の水槽にはサザエやあわびが沈んでいた。

    モーター音が響き、海水を生け簀へと供給しているのがわかる。


    生け簀にはハゲや蛸、鯛、平目などが泳いでいた。

    青井荘は海の家だが、同時に漁師の宿でもある。
    朝取れた魚がこうやって蓄えられている。

    き〜さんが「ハゲは旨いよ」というと、宿のおやじさんが「いやー、今はどうかなぁ〜…時期が少し外れてるから肝がないで。」と答えた。

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


    とりあえず小屋を出る、一仕事負えた気持ちになり、砂浜のパラソルで一服することになった。

    男鹿島偵察記


    【バイト】

    さて、先にも述べたがき〜さんはこの宿で25年ほど前18歳の頃にアルバイトをして、そこからご縁が始まったのだが…。

    「おー、えぇ〜とこに居たわー。ビールのグラス、10人分もってって。」

    おでんを選んでいるとき〜さんが臨時のバイトに借り出される。

    とりあえずおでんを選び、パラソルで待つ。
    ビールはとりあえずアサヒを。

    カンパイをしてしばらく話しているとまた海の家から声がかかる。

    「刺身ができたでー、もってってー」

    き〜さん刺身を受け取り宴会場へ、そして席に戻るとまた。

    「刺身ができたでー」

    き〜さんが戻って来ないまま海を眺める。

    おでんが旨い。

    残念ながらビールはパスで、生茶を注ぐ。


    き〜さんが幾度か厨房と宴会場を往復しているのを横目に海を眺めていると。

    「これ飲んでや」と宴会場のお客さんがキリンを差し入れしてくれた。

    き〜さんの労働に対する報酬だろう。
    「あ、ありがとうございます」き〜さんは戻っていない、なんとなく居心地の悪い感じを受けながらビールを受け取る。


    しばらくしてき〜さんが戻って来た。
    事情を話す、き〜さんは苦笑しながら席に着いた。

    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


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    男鹿島行程図

    【時速48.9km】
    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


    出港前の船はドロドロとアイドリングを続け不快な煙を吐き出し続けている。
    船室は当然快適なはずだ、しかしやはり船に乗るのであれば海を直に見ていたいものだ。

    従って船尾に陣取って排気ガスに燻されるのもやむ得ないといえる。
    男鹿島偵察記


    やがて『坊勢汽船』と胸に縫い取りされたツナギのおじさんが船の縁(ヘリ)をするすると渡ってきて埠頭にゆわいつけられていたロープを外した。

    出港だ。

    船のサイドが泡立つ。
    岸から離れるためのサイドモーターがあるのだろうか、ジワジワと岸からはなれる。


    そして、岸までが泳ぐにしてもやや面倒という距離まで離れた頃に重い音とともに船がゆっくりと回りはじめる。
    メインのスクリューが回り始めたのだろう。

    低い音と、振動を感じているとたちまち船の速度が上がり始める。
    ―――時速48.9km

    この速度で走るにしてはかなり大きいと思われる船が海の上をガタンガタンと一定の上下動をしながら駆け抜けていく。

    ものすごい向かい風を感じる。
    風は湿度で重い。
    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記 男鹿島偵察記



    しばらくすると船室からカブスカウト※がわらわらと踊りだしてきた。

    そこらに置いてある釣りさおやアイスボックスを蹴っ飛ばしたりしながら、飽くことなく海を眺めていた。
    きっとこの海が彼らの海のイメージとして長く残るのだろう。


    船は港と停泊する船の間をすり抜けて島へと向かう。
    男鹿島偵察記

    ※カブスカウト…カブスカウトはボーイスカウトの年少組織、写真に写っているのは正確にはビーバースカウトで幼稚園向け、カブスカウトは小学生、ボーイスカウトには中学生と年齢層で対応している。その後シニア(高校)、ローバー(大学)が続く。



    【上陸】

    しばらく無言で(猛烈な風と延々と続く低いエンジン音で口も重くなる)海を眺めていると、水平線上にすぐに影が浮ぶ。

    暗いシミはなかなか大きくならず、横にだけ徐々に広がっていく。

    近づいてくるにつれてその理由がわかった。
    島はその上部が霧に覆われていた。

    水平線と霧までの高さ数十メートルだけが見える。
    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


    どっしりと重い天気、しかし船に揺られている事と、その船が思いのほかの高速であった事でやや興奮気味に船を下りた。
    男鹿島偵察記


    島の港は静かだった。
    コンクリート製のよくある桟橋に船は着いた。

    上陸すると誰かがクラゲを見つけて歓声をあげる。

    そして桟橋を渡りきると不思議な事にほのかに晴れ間が見えた。

    霧に覆われて見えた場所からはほんの数百メートルしか距離は変わらないはずだが、男鹿島の湾には陽がさしていた。


    【パリダカ】
    男鹿島偵察記


    島に着くと宿からの向かえが来ていた。

    き〜さんが25年前にバイトに入ってから毎年通っている宿だ、1年ぶりの再会を喜ぶ親しげなやり取りが続いている。

    他のメンバーはクラゲを写真に取れるかどうかについて議論していた。
    とりあえず、デジタルカメラでも撮ってみる。


    き〜さんと宿のひとが桟橋から陸へと歩き始めていた、残る3人(つまり俺と友さんとまんさくさん)も陸への橋を渡る。
    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記

    右:離れていく船、続いて坊勢島へと向かう。


    桟橋のそばにとまっている車はどれもひどく土で汚れていた。
    パリダカールラリーに出ている車のアップを思い出しながら、さらにナンバープレートもあまり付いていない事に気が付いた。

    宿の人はあとで「この島にはどろぼうと警官が居ない」と教えてくれたが、真相はよくわからない。
    男鹿島偵察記


    宿の人が手配してくれた車に乗り込む。
    車はガタガタと揺れながら(桟橋のあたりは舗装が無かった)動き始める。

    道路に入ってほっとしたのも束の間、車は黄土のなかへとつっこんだ。

    次々に現れる石の壁や土塁を避けて右へ左へと、車は揺られる。
    もちろん断続的に車は揺れ、車の周りにはもうもうとした土煙が上がる。
    男鹿島偵察記


    男鹿島は伝統的な石切り場で大阪城の石垣用にも巨石がいくつも切り出されていった(このときに切り出されたままで大阪まで運ばれなかった石が20世紀の末に新大阪に運ばれモニュメントになっている)。

    その後、近代になって、埋立地を造成するたびにこの島からは石や土が切り出されてきた歴史がある。

    歴史があるとは知っていたが、それが島の各地に点在し、それを横切らなければどこにも移動できないとは知らなかった!

    カルチャーショックというのはどういうところにも転がっているものだが呆然としたまましばらく我慢しているとまた舗装された道へと入った、

    するとそこが今回の目的地"青井荘"であった。

    10時21分、わずか5分ほどのドライブ。
    男鹿島偵察記


    <男鹿島偵察記もくじ>
    全編一括版
    分割版
    1:出発 2:上陸 3:海 4:青井荘のオススメ 5:青井荘の設備紹介 6:探検 7:脱出

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    【朝】

    6時30分
    携帯電話のスヌーズで目を醒ます。
    …15分寝坊だ。

    眠い。

    しかし、急がなくては。
    ののみに餌と水を与えて家を出た。

    現在の基地である部室(又は事務所)は西中島南方の4丁目にある、新大阪の駅までは歩いて10分

    そして、今日車を借りるニッポンレンタカー新大阪までも、歩いて10分ほどだ。

    新大阪の新幹線の操車場を歩道橋でまたぎ、新幹線のホームはトンネルでくぐって『新大阪駅』を南から北へ縦断する。

    トンネル付きの歩道橋を越えると左手に例の『ニッポンレンタカー』という赤い看板が見えた。


    朝から先客が居る。
    どうも保険の説明をされているようだ。

    女の人が説明を聞き、にやけた兄ちゃんは隣のベンチで曖昧な表情を浮かべている。

    「保険をつけてください」と言い、女性はお金を払って出て行った、男もそれに続く。

    とりあえず言う事は同じだ「保険をつけてください」。


    【待ち合わせ】

    7時15分
    約束の30分よりも15分早い。

    それはそれとしてトイレに行きたくなってきた。
    自動車の冷房を効かせ過ぎたせいかも知れない。

    緑の人におびえながらマルビルのトイレに駆け込む。

    そうこうしていると時間、まずき〜さんが、そしてまんさくさんと友さんが到着し、皆で車上の人となる。

    【移動】

    7時40分
    車に乗る。
    高速のインターについて意見が分かれる。

    最終的には福島から乗ることになるが、おそらく西宮が正解だったのではないだろうか?

    まあとはいえ違いは微々たる物だが。

    今回の目的地は姫路港である。

    大阪-梅田から姫路へは大きく二つのルートが存在する。

    まず湾岸を進むルート、西宮から高速に乗り、三ノ宮を通過して第二神明道路、加古川バイパスというルート。

    このルートは大観光地の神戸を通過するため時間によっては大きな渋滞が予想される。

    もう一つは、どこかからか…今回は福島から、阪神高速にのり、北へ進み、宝塚方面へ山の中を進む中国道を一路西へ、最後は播但道にすすみ山の中から姫路港へと下りてくるルートである。

    こちらも宝塚周辺は渋滞することで有名だ。

    ま、しかしどちらも今回はあまり関係ない、早朝の移動は渋滞を避ける。

    姫路港まではどちらを通ってもおよそ100km
    音楽がない※事を除けば快適なドライブとなった。

    ※スピーカーが無い!!事件


    【姫路港】
    男鹿島偵察記


    まだ空は暗い。

    姫路港とはいうが瀬戸内海の島への定期船のような小さな船は旧飾磨港の港を使う(飾磨は町村合併で姫路市に統合された)。

    飾磨港からは有名な「小豆島(しょうどしま)」へのフェリー、そして今回の目的地である「家島諸島」その中にある「男鹿島(たんがしま)」への船もここから出る。

    9時25分ごろ港に到着

    港はコンパクトだが、駐車場を探して右往左往するとちょうど良い時間になる。

    姫路ポートセンタービルが定期便の乗り場兼切符売り場、そして姫路港旅客ターミナルという不定期便のための建物がその少し先にある、港の先の先というような場所にあるこの立派な建物は薄暗く、何の業務も行なっていないように見えた。

    そこの裏の駐車場は1日500円他の駐車場は1時間100円なので長い時間を止めるならこっちがお得だ(しかしターミナルの前には大量の自動車が駐車されていたのでもしかするとここに止めてしまえば良いのかもしれない)。

    45分に切符を買い、船を捜す。

    この船、坊勢汽船の文字が記された、小さな船だ。
    男鹿島偵察記 男鹿島偵察記


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    2009年6月23-25日記す
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    全編一括版
    分割版
    1:出発 2:上陸 3:海 4:青井荘のオススメ 5:青井荘の設備紹介 6:探検 7:脱出 資料:瀬戸内海-家島-男鹿島

    無事このブログが100エントリーを迎えることができました。
    ありがとうございます!

    特にこのブログの主な読者であるNさんありがとうございます。

    さて、折角の100回目ということで、今回は少し変わったものをオススメしようと思います。

    それは、"島"です。

    男鹿島

    この島に至る道筋は数奇です。
    この島を紹介してくれた人は今から25年前にアルバイトとしてこの島に出会いました。

    それから途中で幾度かの中断をはさみつつも、毎年夏になるとこの島を訪れていました。

    その人は「折角だからこの島のことを誰かに教えてあげたい」という気持ちを持っていました。
    そしてそのときたまたま通りがかったのが僕でした。

    …まあ、通りがかったと言っても物理的な話ではなくて、mixiの同じコミュに所属していたということですが。

    とにかく、そのとき僕がたまたま花見だかキャンプ(まあオートキャンプ程度のもんですが)だかをこのコミュニティで企画したのを見て「ぜひこの島でもなんかやろう!」と声をかけていただいたのがスタートでした。

    それからさらに2年-2009年の今年ついにこの島でのイベントを発動すべく上陸したのです!


    でまあ、これからの夏休みシーズンに向けて、そしてブログもキリよく100記事目ということもありましてこの特別企画をお送りします。


    それでは皆さんお楽しみください。


    この島は、男鹿島という島、古くから人がすみ、そしてその対岸である各地へと岩の切り出しに使われてきた奇妙な島。
    大阪城の石垣もここから切り出され、また現代になっても巨大な埋立地が造成されるたびに、その姿を変えていくという不思議な定めを負っている……。

    <男鹿島偵察記もくじ>
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    2:上陸
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    7:脱出

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