(実は巨大産業になっている自転車旅行(2012年440億ユーロ)を読んで

中曽根あたりがはじめた「受益者負担」という悪しき「多重課税構造(マインド?)」から始まった不思議な道路行政

駐輪場の有料化や、不可思議な税制(利用料を「委託した独占業者に任せる」というのは作文に過ぎない)をそろそろ終わりにしなくてはならないと思う。


【道路の受益者とはだれか?】


税制が複雑化して良い事はないし。

道路・高速道路の「受益者」を「運転者だけ」とするのは無茶というものだ(道路でモノが効率的に配送されることのメリットを受けていない人は居ない、第一道路を作るアスファルトだって道路を通ってやってくるのだ)。


【インフラ整備して「違反」という概念を無くせ】


自転車も同じく、駐輪場を有料化しても【シルバー人材向けのアルバイト】が多少生まれるだけで、社会には何の益も無い(駐輪場の運営費、そして相変わらずの自転車回収の膨大なコストが浪費されるだけだ)。

繰り返していうようにそんなコストを払うなら、歩道の隅に白線を引いて「無料駐輪場」にしてしまえば良いだけだ。
『違反製造法』が無効になれば、「取締りコスト」も無くなるからだ。

その上でもルール違反がいれば警官がカギをかけていくことにすればいい。
警察に出頭して、罰金を払えばカギははずされる、車止めと同じ事だ。

都心部などでは放置される自転車は年に2回ほどスクリーニングしなくてはなら無いだろうが、これくらいなら今とはかかる予算が比較にならないはずだ。


【安全でフレキシブルな道路を】


道路の走行面ももっとシンプルな整備が求められる、歩道を『段を上げ』るのはやめたほうが良いし、枯れかけた木を狭い歩道に点々と植えるのはもっと良くない。

道路ではまず安全な通行が優先されるはずだ(それに段を作る工賃も、街路樹整備費も無くせる)。


平らな面に障害物を「打ち込む」形であれば、交通状況に応じて道路の幅を調整するのも容易なはずだ。


【自転車旅行はいまや一大産業】


自転車での『旅』はいまや一大産業だ、2012年の欧州の資産では440億ユーロ(約6兆円)しかも、これには『自転車代』は入っていない。

こういうムーブメントは誰かが宣伝費を使う必要も無く勝手に浸透してくる。

日本で盛り上がらないとすれば「発展途上国以下の不快な道路状況」が邪魔をする場合に限られる。

自転車旅行は様々な意味で優れていて、環境負荷は少なく、健康に(自動車などの排気ガスが蔓延する都市部を除けば)良い。

ツーリストは「何の投資もされていないような」場所を好んで走り、エンジンを積んでいる車やオートバイとはちがい、その地域で消費(宿泊)をする。

目の前を走っていく車は、その地域の商店にとって顧客かどうかは限りなく怪しいが、自転車であれば遥かに有望な顧客候補なのだ(車と違って看板が面白ければ立ち止まる可能性もはるかに高い、写真しかとらなくても、それが宣伝になれば顧客が誘引される可能性はある)。


【なぜ車を最優先にせねばならないのか?】


車優先は特に産業の上で必要であるが、全てにおいて最優先である必要は無い。

そのために必要なのは「区分け」だ。

歩行道路と幹線道路(産業道路)は明確に区分けし、歩行道路(地域道路)は歩行者・自転車を最優先にした作りに変えるべきだ。

都市間の物資輸送などの道路は自動車優先で整備すれば良いが、都市内では空間は「抜け道」として走りこんでくる車に便宜を図るより、歩行者に便宜を図り、土地を露天商などに貸し出せばより大きな収益が期待できるはずだ。


求められるのは、社会全体で最善の配分のはずだ。時代遅れで曲がったモノサシに固持するのはやめにしよう。



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